議員定数削減案に対する反対討論の文字起し

動画はこちらより(6分25秒くらいから)。「12月定例会 第5号 発議案上程・質疑・討論・採決・閉会(発議案第5号)」

https://www.youtube.com/watch?v=DPSpxrOTSio&list=PLjIIKk-4AISU_C_gAnbH6jZPF800po6iT&index=2

この議案は賛成少数で否決されています。

皆さんこんにちは。日本共産党の戸部です。私は議員定数削減を内容とする発議案第5号、勝浦市議会の議員の定数を定める条例の一部を改正する条例の制定について、反対をする理由を述べまして、反対討論を行いたいと思います。

まず初めに、議員の果たすべき役割には重要ないくつかがあると常々思っております。その第1は、市民の皆さんからの要望・願いを市政に届けて、そして市民の皆さんの営業や生活を守り、役立つ市政運営となるように絶えず努力していくこと。これが議員の責務のまず1点目だと思います。

第2は、市政運営について、市民の皆さんの生活を守り、明るく健康に暮らせる、そういう内容になっているか。つまりは市民の皆さんが希望する予算や事業内容になっているか。また、無駄遣いはないかなど、市民の皆さんに代わり、厳しくチェックしていくことも議員の仕事です。そうした議員に求められている役割を自覚すれば、自覚すればするほど、安易に議員提出を削減することはできません。
慎重な上にも慎重な判断をしなければならないと私は考えております。さらに、本会議から付託された議案を検討する常任委員会の構成についても考えていかなければならないと思います。現在設置されている常任委員会は二つであり、8人と、7人で構成されています。これが2名の定数削減となれば、二つの常任委員会の構成は7人と6人となります。ここから委員長がその審議の会議をつかさどるために、残った6人5人で本会から付託された議案を審議、検討しなければなりません。これでは今まで以上に少ない人数でたくさんの議案を緻密に、そして正確に検討を審議することが難しくなるのではないでしょうか?つまり、市民の皆さんに変わって厳しくチェックすることが一層困難になるのではないでしょうか?

ちなみに、近隣自治体の状況を見てみますと、大多喜町では、人口約9000人弱、世帯数は約4100世帯。2021年度4月予算総額は約67億5800万円で議員定数は12です。御宿町では人口が7000人弱、勝浦市の約2分の1以下です。世帯数約3100世帯。同じように2021年度4月予算総額は約49億5300万円で、議員定数は同じように、大多喜町と同じように12です。従って、参考になるかどうかわかりませんが、二つの町と比較すると、勝浦市の議員定数は現在の15人よりもさらに増えるとも考えられます。ただし、御宿町、大多喜町の議員報酬は勝浦市よりかなり低いことも付け加えておきたいと思います。したがって、私を含めて、勝浦市議会議員としてのさらなる努力が求められていると、私はそのように考えております。

次に、ジェンダー平等の視点から考えてみたいと思います。結論的には定数削減はこのジェンダー平等社会を目指している全世界、そして日本の世論とも逆行する、そういう中身になるのではないかというふうに思うからであります。現在の我が国のジェンダー平等指数は、世界中の国々と比べると私の記憶では115位です。つまり、大きく立ち遅れているということです。女性が1人でも多く市議会議員になってほしい。そして、女性の立場ならではの発言を多くしていただき、市民の皆さんの要望願いを実現するために活躍してほしいと願うのは私だけではないと思います。そうした場合に女性が議会に進出しやすい定数があってしかるべきと私は考えます。よって定数削減はこうした願いにも逆行するのではないでしょうか?多くの女性の皆さんからそうした声を聞いておりますので、慎重なご審議をお願いしたいというふうに思います。

さらに付け加えますと、若い方々に議員になっていただき、新しいニーズと感覚を生かした議会で活躍していただくことを願う者の1人として門戸を広く広げておくことも大切です。そのためには、ジェンダー平等での女性の活躍への期待と同様に、定数削減は逆行するのではないでしょうか?以上いくつかの理由を述べ、私の反対討論といたしますが、なお私は定数削減について、いつまでもどこまでも反対を続ける、そういうつもりはありません。その時々の状況を判断して今後もその都度対応考えてまいる、そういう決意でございます。ぜひ皆さん、慎重なご検討をお願いを申し上げます。よろしくお願いいたします。ご清聴ありがとうございました。(拍手)

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