一般質問の文字起こし

9月21日のとべかおるによる一般質問と、照川市長の回答を文字起こししました。Nottaというサービスを使いました。

とべかおるの質問

日本共産党の戸部薫です。市長の政治姿勢をはじめ、三つの柱について質問をいたします。なお、市長の所信表明や質問議員への答弁と重なるものもあるかもしれませんが、その点はご容赦をお願いいたします。まず最初の第1の柱は、憲法に関わる質問です。

ご承知のように、私達公務に携わる者は、日本国憲法を尊重し擁護しなければなりません。戦後77年平和を守り、日本の国が発展してきたのは、憲法九条と国民の不断の努力だと言われています。そこで質問です。照川市長は現憲法を守る固い決意をお持ちでしょうか、お伺いいたします。

次に、勝浦市は非核平和都市宣言を宣言しております。私の住む町の地区には、平和の尊さを後世にという看板も設置されており、そこを通るたびに、あ、これは大事なことなんだということを自分に言い聞かせている次第です。したがいまして、市政運営に当たっては、この宣言を踏まえて進められることも重要であると私は考えます。市長のご見解をお伺いいたします。

次に、安倍元首相の国葬に関する質問です。1週間ほど前の世論調査では、いずれの調査でも反対が賛成を上回り、読売では国葬を評価せずが56%に上っていました。さらに昨日の報道によりますと、産経FNNの調査では、反対が62.3%で、賛成31.5%大きく上回りました。毎日、日経の調査でも反対がそれぞれ62%、60%となっております。共同の調査では反対、どちらかと言えば反対を合わせますと60.8%となり、6割を越える多数の人が反対が明らかになっております。また、国葬反対の署名も短期間ではありましたが、9月5日現在で40万筆を超え、内閣府に提出されております。このような状況を受けて、照川市長には国正反対のお考えはお持ちでしょうか、お伺いいたします。

次に、憲法19条に基づく内心の自由を保障するためにも、弔意の強制はしない、例えば、学校や公共施設での目標や反旗の掲揚などの通知、あるいは強制などはしないというお考えはお持ちでしょうか、お伺いいたします。

第2の柱は総合計画についてです。来年度から始まる勝浦市総合計画の策定作業が進められており、先日には説明会も開かれました。ということは、市長はこの総合計画を継承されると推察いたしますが、念のためにお尋ねをいたします。

次に、昨年12月に公表された街作りワークショップ開催記録を見ますと、市民や子供たち、この場合中学生ですが、の声が集約されています。例えば、勝浦市の将来像として、豊かな自然環境と人が共存する街、が市民そして子供たちの両者とも50%を超えています。そしてそれは第1位となっているわけであります。また、実現のための手立てが子供たちの公約にまとめられています。さらに、ワークショップを体験した子供たちは、ワークショップが大変有意義だったという声が86%、市への愛着についてはとても強くなった。まぁまぁ強くなったを合わせますと、82.5%となっています。このような市民や子供たちの生活の空間にまで足を運び、生の声を拾い集め、そして総合計画に生かそうとすることは、私は市民を大切にし、市民と共に生き、市民のために働いていこうとする姿勢の現れと考えております。職員と関係者の皆さんに敬意を表したいと思っております。そこで、市長におかれましても同じようなお気持ちではないかと思いますが、市長の見解をお伺いいたします。

次に、市長の公約が実現を目指す。公約の実現を目指す姿勢、運営につきましても、総合計画を土台に整合性のある市政運営が求められていると思います市長の見解をお伺いいたします。

三つ目の柱はコロナ感染症対策についてです。市内の新規感染者の推移状況を見ますと、今年の8月だけで660人を超え、今年1月から8月末までの8ヶ月間の新規感染者は延べ1500人を超えています。9月になり、新規感染者の人数は減ってきたとはいえ、コロナ感染第7波の収束傾向はなかなか見えません。

したがって、コロナ感染症対策は市民の命を守るために、喫緊の最重要課題であると考えます。そして、対策の第1は、感染者をいち早く見つけて保護すること。そして、万が一にも感染した場合でも、安心して医療機関の治療を受けられるように体制を作ることであると考えております。そこで質問です。千葉県が無料の検査キット配布事業を再開し、抗原検査キット市内の2ヶ所の薬局で取り扱っているというふうに聞き及んでおります。これが事実であるならば、市民が必要としている情報を一刻も早く知らせるべきではないでしょうか、お伺いいたします。

また、感染の心配がある市民が自宅で検査できる簡易な検査キットなどを市が用意をして、誰でも自分の体調を知り、健康管理ができる体制をつくるべきではないでしょうか?その体制はできているのでしょうか、お伺いいたします。

さらに、感染予防とともに、万が一にも市民が感染した場合に備えて、様々な相談も含めて市民が頼ることができるのが市役所です。相談員の人数、人的配置とともに市役所のホームページの果たす役割も重要と考えます。なぜなら、感染者は、来庁できないからです。そこで、例えばホームページのトップに感染した場合はここをクリックなどの表記、アイコンを設けて、感染者の困り事相談に直ちに対応できるようにすることが求められていると思います。見解をお伺いいたします。

以上で登壇しての質問といたします。ご回答よろしくお願いいたします。

照川市長の回答

ただいまの戸部議員の一般質問についてお答えします。初めに、自身の政治姿勢についてお答えします。まず、憲法について現憲法を守る固い決意を持っているかとのご質問ですが、憲法99条公務員は、この憲法を尊重し、
擁護する義務を負うとされ、私はこれを遵守する考えであります。

次に、非核平和都市宣言について、この宣言を踏まえた市政運営についてとのご質問ですが、非核平和都市宣言は、昭和62年9月核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず、の非核三原則の実施と、世界のあらゆる核兵器の廃絶と、恒久平和を願い、定めたものであります。以来、映画鑑賞会やビデオ上映。原発、原爆に関するパネル展示や、戦時下の資料公開など、多様な形式で勝浦市平和展を開催。また、本年は勝浦中学校において、平和を願う。生徒向け講演を開催し、私自身大きな感銘をおぼえ、語り継いでいく大切さを深く実感いたしました。今後とも、平和展の開催を通じ、恒久的平和に向けた取り組みを継続してまいりたいと考えます。

次に、安倍元首相の国葬について、自身の国葬に対する見解について、また、弔慰の強制についてとのご質問ですが、安倍元首相の国葬については、政府の決定によるものですので、その是非について私からは、申し述べることはありません。

また、弔慰についてですが、政府は国民をはじめ、関係機関に要請や協力を求めない。としているため、その対応は個人の意思や判断に委ねることが適切と考えます。

次に、総合計画についてお答えします。まず、市民や子供たちの生の声を拾い集め、勝浦市総合計画の策定に生かそうとすることへの自身の見解についてのご質問ですが、現在策定を進めています勝浦市総合計画は、市民と行政とが互いに信頼関係を構築しながら、魅力ある街作りを進めていくことのできる計画を目指しております。
そのため、市民ワークショップ、中学生ワークショップ、市民団体へのヒアリングなどを実施し、市民の皆様から広く意見をいただいているところです。また、中学生ワークショップについてば、本市の未来を担う若い世代の視点も大切にしたい、との思いから、今回、総合計画策定時のワークショップとしては、初めての取り組みとして実施しました。このように市民を大切にし、市民とともに生き、市民のために働いていこうという気持ちは私自身も強く持っておるところです。

次に、自身の公約と市民や子供たちの生の声を集約して策定している、勝浦市総合計画との整合性についてのご質問ですが、自身の公約と、今回策定を進めている総合計画とが、整合性を持つことが当然のことと捉えております。市長としてやっていきたいこと。やらなければならないことについては、早々の町内単位で、各課題についてポイントを示したところです。具体的に総合計画の中に落とし込む、市政に反映させてまいりたいと考えています。

次に、新型コロナ感染症対策について、市民が必要とする情報を一刻も早く知らせるべきではないか。とのご質問ですが、議員ご指摘の通り、千葉県では、PCR等検査無料化事業において、市内では2ヶ所の薬局で抗原検査が実施できると公表されております。また、医療機関に負担をかけることなく、感染者を把握し、その後の支援に繋げるといった目的で、濃厚接触者や軽症状者を対象に、無料の検査キットの配布も行っております。本市といたしましては、市のホームページを利用し、この事業を周知するとともに、ご相談があった市民に対してもご案内しているところであります。

次に、簡易検査キット当該等を市が用意し、誰もが自らで健康管理ができる体制についてのご質問ですが、感染拡大の兆しが見られた7月に、全市民へ行き渡るだけのキットの購入について検討したところであります。しかしながら、その時点では、全国的に検査キットが不足しており、必要な数の購入の目途が立たなかったため、キットの購入を断念した経緯があります。したがいまして、千葉県における濃厚接触者などに対する無料の検査キットの配布事業をご案内するとともに、市内の薬局において、医療用抗原検査キットの販売をしてもらえるよう対応してまいりました。今後、市で十分な量の検査キットの購入が可能となった場合、どのような体制を整えるのかは、今後の感染状況を勘案して判断してまいりたいと考えます。また、市内の薬局に対しましては、引き続き検査キットの販売をしてもらえるよう協力を依頼し、市民が必要なときに購入できるよう進めてまいります。

次に、感染者からの相談に対する人的配置や、市のホームページの表記についてのご質問ですが、現在感染した方や、濃厚接触者となった方からのお問い合わせやご相談には市民課の医療専門職が対応しております。市役所は住民にとって一番身近な行政機関でありますので、どこよりも親身になって住民に寄り添うことが重要であると考えます。今後ご相談を受けた場合には、十分な聞き取りをし、適切な対応に努めてまいります。また、市のホームページにおいても、常に情報発信に努めているものの、不安な思いで情報を求めて閲覧される方のために、今一度わかりやすい構成や表現を心がけ、改善を図ってまいります。

以上で戸部議員の一般質問に対する答弁を終わります。

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